本当に何も知らない初心者のためのマナー講座 第1回

先日、このコラムをご愛読いただいている方から、『もっと初歩的なマナーを、一から教えて欲しい』というリクエストを頂きました。
やはり私が『こんなことは知っていて当然だろう?』と思っていることでも、初心者の方からしたら『全然わからないこと』なのだと教えて頂きました。
Nさん、ありがとうございます。

ベテランの方には『なんだ、そんなこと当たり前じゃないか』と思われたり、
『退屈な話を書きやがって!』と思われるかもしれませんが、すべてのプレーヤーが
快くラウンドするための講座です。どうかご辛抱くださいね(笑)
2回に分けて掲載していきます。
第1回目は、服装からセカンドショット以降。
次回、第2回はグリーン上から帰るまででお送りします。

では、まず服装からから進めていきましょう。

☆服装について

☆ゴルフ場には『ドレスコード』という服装に関する規定があります。

☆来場時には、スーツやブレザー等の上着を着用すること。
(ただし、盛夏期には手で持っているだけでも可)

☆ジーパンは不可。サンダルや下駄等も不可。スニーカーも避けた方が良い。
ただし、和装の場合は例外アリ。

☆プレー時には、襟付き・袖付きのシャツを着用し、裾はズボンの中に入れる。
盛夏期に半ズボンを着用する時は、ひざ丈のもの(体育のズボンのような短さは不可)
をはき、ハイソックスを着用すること。

☆腰にタオルをぶら下げたりしないこと。また襟にもまかないこと。

☆プレー時もジーパンは不可。コットンパンツ(チノパン等)は可。

☆安全のためにも、必ず帽子を着用すること。タオルで鉢巻きするのもいけません。

☆女性の場合、襟付き・袖付きは同じですが、男性とは異なるドレスコードを
採用しているコースもありますので、そのコースにお尋ね頂くと良いでしょう。

☆洗面所を使用した際、飛び散った水滴等はきちんと拭いておきましょう。

☆貴重品は、必ず貴重品ロッカーに預けましょう。
更衣室のロッカーは、鍵はかかりますが万全とは言い切れません。

☆クラブハウス内は脱帽です
クラブハウスの中では、帽子は脱ぎましょう。

☆来場からスタートまで

☆スタート時間の1時間前にはチェックインしましょう。
道路事情などにより遅れる場合もありますから、余裕をもって来場してください。

☆練習場に行く場合、スタート時間の15分前にはカートに戻ってきましょう。
スタートの10分前には、スターティングホールにいる必要があります。
そのためにも、15分前までにカートに戻っていてください。

☆キャディー付きでプレーする場合、キャディーさんにもちゃんと挨拶をしましょう
キャディーさんは、貴方を助けてくれる人です。
気持ちよくヘルプしてもらうためにも、きちんと人対人としての挨拶を
欠かさないようにしましょう。

☆トイレは済ませておきましょう。
コースの途中にも、茶店等でトイレはありますが、やはり最初にきちんと
済ませておいた方が安心です(笑)

☆ティーイングエリアからセカンドショットまで

☆誰かがアドレス(打つ準備)に入ったら、しゃべらない。
ペチャクチャおしゃべりされると気が散ります。静かにしましょう。

☆プレーの線(狙っている方向の前後)に入らない
プレーヤーの前方は論外です。球が当たったら死んでしまいますよ(苦笑)
プレーヤーの真後ろや正面は、テイクバックした時などに視界に入りますから
避けましょう。
できればプレーヤーの背中側に、静かにいることです。

☆素振りをし過ぎない
打つ前に素振りをするのは結構ですが、やりすぎは時間のロスです。
せめて2回までにしておきましょう。

☆打ち終わったら、すみやかにカートに移動しましょう。
もしカートに乗れる距離まで飛んだのでしたら、さっさとカートまで行って他の
プレーヤーを待ちましょう。
初心者の方は、乗れる方が少ないんですけどね(笑)

☆ミスショットだったら、カートに乗らずさっさと次のクラブを何本か持って、
他のプレーヤーが打ち終わったら、とっとと自分の球まで走りましょう。

☆セカンドショット以降

☆球探しは1分以内で!
ルール上は、3分まで球を探せることになっていますが、スタートは多くのコースで
7分間隔(8分とか9分もあります)ですから、3分も球探しをしていると次の組が
詰まってしまいます。見つからなかったら、すぐに諦めて入ったのはこのあたり
だったかなぁ?と思われる所の近くから、罰打を加えてプレーさせてもらいましょう。
2019年のルール改訂で、それも可となっていますしね。
球がもったいないと思うでしょうが、その数分が同伴プレーヤーや後続の方たちを
イライラさせ、ラウンドを楽しくないものにしてしまいます。
これは第2打に限らず、それ以降のショットすべてに言えることです。

☆砂袋は常に携行しましょう
ダフってディボット(地面をえぐる)を作ってしまったら、飛ばしてしまった芝を
元通りに埋め戻し、砂をかぶせて足で踏んでおきましょう。
ディボットをそのままにしておくと、芝も枯れてしまいますし後続のプレーヤーが
嫌な思いをしますから、直しておきましょう。
また、誰かが打つのを待っている間、ディボットを見つけたら埋めていきましょう。
レギュラーツアーのTV放送で、アマチュア選手が出ている場合必ず
砂袋を携行しています。いいところはどんどん真似しましょう!

☆チョロったら、カートに戻らずそのまま走る!
当たりそこないで飛ばなかったら、いちいちカートに戻っている時間が惜しいです。
何本かクラブを持っているはず(前述した通り)ですから、そのままボールまで
走っていきましょう。

☆難しいライは、脱出するだけで満足しましょう。
強い傾斜地とかから打つ場合、上級者でもミスが出やすいです。
初心者の方は、平らな場所まで出せれば大成功と考えて下さい。
『ここからグリーンまで直接乗せて・・・』なんて考えていると大怪我をします。
場合によっては、パターで転がして脱出するのもアリですよ(笑)

☆バンカーは、グリーンに遠いサイドの低いところから出入りしましょう。
フェアウェイバンカー(フェアウェイの途中にあるバンカー)でも、
ガードバンカー(グリーンの側にあるバンカー)でも、出入りはグリーンに
遠いサイドの低いところからしましょう。
特にガードバンカーで、グリーンサイドから出入りするのは禁物です。

☆バンカーは丁寧に均しましょう。
言うまでもなく、バンカーに入る可能性はすべてのプレーヤーにあります。
バンカーに入った時、足跡やデコボコの面だったら打ちにくいし、第一イヤですよね?
自分が入った時に、均してあったらどう感じるか?均してなかったらどう感じるか・
それを考えて、きちんと、できるだけ平らに均しておきましょう。

☆バンカーを均す時は、引くだけではダメ。
以前も書きましたが、バンカーを均す際、引くだけだと手前に砂が偏ってしまいます。
引いてきて、レーキ(バンカーを均すトンボ)の手前に砂がたまったら、少し押して
前に砂を戻しましょう。引いて、押してを繰り返すときれいに均せます。
ただし、この時もプレーの進行を遅らせないよう気をつけましょう。

第2回に続きます

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です